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空売りと貸株

作成日:平成24年7月8日


空売りとは

 通常、株の取引でキャピタルゲインを得るためには株価の上昇が必要です。
 しかし、株価が下落した場合に利益を得る取引方法もあります。
 それは、空売りという取引方法です。

 空売りとは、
  1.証券会社等から株を借りて
  2.その株を市場で売り
  3.その後に株を買い戻して
  4.証券会社等に株を返す
取引方法です。
 この取引方法を用いれば株価の下落局面で利益を得ることが出来ます。


設例

 空売り時の株価 100千円
 買い戻し時の株価 80千円

 まず、空売り時には株の売却により100千円の売却収入を得ます。
 その後、80千円の購入費用で株を買い戻しします。
 これにより100千円−80千円=20千円の利益が出ます。

 このように株価の下落により利益を得ることが出来るのが「空売り」です。

 なお、証券会社から株を借りる際には、担保として資金の預入が必要です。
 「空売り」は株を借りて取引をするので、「信用取引」の一種です。


貸株とは

 さて、上記の空売りの際に売り方の投資家は、証券会社等から株を借りなければいけません。
 このため、逆に株を証券会社等に貸している投資家も存在します。
 その貸している株式を貸株といいます。

 個人投資家も証券会社の貸株サービスで貸株を提供することができます。
 貸株をすれば株を貸した対価として利息を得られるというメリットがあります。

 一方で以下のようなデメリットがあります。


①貸株期間中は株主としての権利を得られない

 貸株をしている期間は株主としての権利(株主優待・配当金・議決権等)が得られません。
 但し、各権利確定日よりも前に貸株を解除すれば、株主としての権利を得られます。
  ⇒株主優待の権利確定日前に自動的に貸株を解除してくれるサービスを提供してくれる
   証券会社もあります。
  ⇒貸株をしたままでも配当金相当額は受け取れます。
   (但し、分離課税ではなく②に記載の雑所得扱い)


②税金が高くなる可能性

 貸株による利息収入や配当金相当額は雑所得になります。
 サラリーマンは、雑所得の合計額が20万円未満ならば申告不要です。
 しかし、申告が必要な人は、手間がかかるうえに、税率によっては通常に配当金を受領する場合に比べて税金が高くなる可能性があります。
 また、配当金相当額についても雑所得となるため、上場株式等の譲渡損との損益通算もできなくなります。


③信用リスク

 証券会社に対して無担保で貸し出しているため、証券会社や証券会社を通した貸出先が倒産すれば、貸した株式が返ってこない可能性があります。


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