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 値引、割戻、割引の違いと仕訳及び消費税

値引、割戻、割引の違いと仕訳及び消費税

作成日:平成24年7月11日

 会計上、値引・割戻・割引は、その理由が明確に異なります。
 このため、仕訳や表示も異なってきます。

  売上値引・・・品質が悪かったこと等を理由とする売上高の減額
  売上割戻・・・たくさん買ってもらった見返りとしての売上高の減額
  売上割引・・・代金を早く払ってもらったことによる売掛金の減額

 まずは、消費税を考えずに仕訳を記載します。


①売上値引及び売上割戻の仕訳
1,000円の売上値引又は売上割戻を行った。
(売上高)1,000   (売掛金)1,000

②売上割引の仕訳
期日前に支払ってもらい、1,000円の売上割引を行った。
(売上割引)1,000  (売掛金)1,000
  ⇒売上割引は利息相当額の性質を有するため、営業外費用に表示します。

③仕入値引及び仕入割戻の仕訳
1,000円の仕入値引又は仕入割戻を受けた。
(買掛金)1,000   (仕入)1,000

④仕入割引の仕訳
期日前に支払い、1,000円の仕入割引を受けた。
(買掛金)1,000   (仕入割引)1,000
  ⇒仕入割引は利息相当額の性質を有するため、営業外収益に表示します。


 次に、消費税も考えた場合の仕訳及び注意点を記載します。


①売上値引及び売上割戻の仕訳(税抜経理)
税込1,050円の売上値引又は売上割戻を行った。
(売上高)1,000   (売掛金)1,050
(仮受消費税)50
  ⇒「売上に係る対価の返還等」として仮受消費税から控除できます。

②売上割引の仕訳(税抜経理)
期日前に支払ってもらい、税込1,050円の売上割引を行った。
(売上割引)1,000  (売掛金)1,050
(仮受消費税)50
  ⇒売上割引は営業外費用として処理されますが、消費税法上は「売上に係る対価の
   返還等」となるため、仮受消費税から控除できます。
   簡易課税を選択している場合、誤って売上割引を課税仕入として処理してしまう
   (仮受消費税から控除しない)と、消費税の納付額が増えてしまいますので、
   注意が必要です。

③仕入値引及び仕入割戻の仕訳(税抜経理)
1,050円の仕入値引又は仕入割戻を受けた。
(買掛金)1,050   (仕入)1,000
(仮払消費税)50
  ⇒「仕入に係る対価の返還等」として、仮払消費税から控除されます。

④仕入割引の仕訳
期日前に支払い、1,000円の仕入割引を受けた。
(買掛金)1,000   (仕入割引)1,000
  ⇒仕入割引は営業外収益として処理されますが、消費税法上は「仕入に係る対価の
   返還等」となるため、仮払消費税から控除されます。
   簡易課税を選択している場合、誤って仕入割引を課税売上にしてしまう
   (仮受消費税を認識してしまう)と、消費税の納付額が増えてしまいますので、
   注意が必要です。


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