預り経費の簡便な処理方法を採用すれば、経理の効率化をすることができます。
預り経費の厳密な処理
まずは、預り経費の厳密な処理方法を見てみましょう。
【設例1-1】
クライアントAから経費として、10,000円を預かった。
【設例1-2】
次に、上記のクライアントAに係わる印紙代5,000円を支出した。
【設例1-3】
さらに、上記のクライアントAに係わるレターパック370円を2通使用した。
【設例1-4】
上記のクライアントAに残金4,260円を返金した。
この処理によると、預り金をクライアントごとに管理する必要があり、帳簿の作成が煩雑になってしまいます。
時には、預り金の残高が残ってしまって、どのように処理したら良いかもわからなくなるでしょう。
預り経費の簡便な処理
次に、預り経費の簡便な処理方法を見てみましょう。
【設例2-1】
クライアントAから経費として、10,000円を預かった。
【設例2-2】
次に、上記のクライアントAに係わる印紙代5,000円を支出した。
【設例2-3】
さらに、上記のクライアントAに係わるレターパック370円を2通使用した。
【設例1-4】
上記のクライアントAに残金4,260円を返金した。
クライアントからの預り時には事業経費のマイナス、預り経費の支出時には事業経費のプラスを計上します。
両者が相殺された差額は、損益計算書の事業経費となり、期間費用になります。
このため、預り金の残高が残ってしまう心配はありません。
また、この処理によると、預り金をクライアントごとに管理する必要もなくなります。
事業経費の科目としては、雑費勘定を用いても良いでしょう。